「結納」ってしなきゃダメ?そもそも何のため?知っておきたい結納の基礎知識

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「結納」…日本人であればこの言葉を耳にしたことがある人は多いですよね。

でも20~30代のいわゆる「結婚適齢期」といわれるカップルのほとんどが「結納って何?実際何をやるの? 必要なことなの?」と思っているのではないでしょうか?

というわけでここでは「結納」の歴史や意味、移り変わりを知り、そもそも結納を行なうのか行なわないのか、結納を行なう場合、自分たちのスタイルに合った「結納」はどんなやり方なのかを検討する際の参考にしてみてください。

 

 

そもそも「結納」って何?

「結納」って何のために行なうの?

ひと言で言うと「婚約の証」になります。
入籍は婚姻届を出すことで「書類」という形で残り、法律上も夫婦と認められ、当然ながら別れる際には「離婚届」を証人の署名とともに役所へ提出しなくてはなりません。

では「婚約」はどうでしょうか?

もちろん「婚約指輪」をもらった(贈った)ことで婚約の証と捉える場合もあるでしょう。
でも役所へ届ける必要もないので、その事実を【彼・彼女のみしか知らない】状況は本人たち(特に女性側)のとってはなんだか心もとない気がしますよね。婚約は法的に結婚を強制出来るものではないからです。

そこでご両家ご家族の元、昔から日本で行なわれている「結納」を交わすことで、社会的に正式な婚約が整ったと認められた、とされることになります。

婚約指輪
画像引用元:ユーメックス クリスチャンバウアー
http://christianbauer.de/ja/

 

 

「結納」の意味

日本では古来「婚姻」は「家と家との結びつき」という考えでした。

「結納」の語源には諸説ありますが、本来は「ゆひ(結)のもの」といって儀式そのものではなく、新しく婚姻関係を結ぶ両家が祝いの席を設けて飲食するときの酒や肴、つまり品物を指すといわれています。

実際に、現在の結納の儀式の際に交わす「結納品」は金品以外には柳樽(やなぎたる=日本酒)やスルメ、熨斗鮑(のしあわび)などがあることからも分かります。

 

結納の起源

実は結納の起源と考えられる習慣は、日本だけではなく世界各地で見られていました。

女性はその家族にとって重要な働き手であると考える国が多くあり、結婚により大事な女性を相手の家へ取られてしまうということから、その代償として新郎家から新婦家へ金品もしくは牛や豚など、その民族にとって価値のあるものを納めていたのです。記録によると古くは2000年前の中国・周の時代に、日本では約1400年前の日本書紀に遡ります。

ただ、昔は裕福な一部の武家や一部の商家・農家などでのみで行なわれていたものでしたが、明治以降一般家庭にも広がります。

 

結納の現状

結納は本来、仲人(なこうど)が仲立ちとなって両家の結納品の交換を行なうものでした。ただ現在は仲人を立てる婚礼自体が激減しているため、結納も仲人を立てずに家族のみで行ない、内容も簡略化されたものが多くなっています。

例えば、最近最も主流となっているのは、ご両家の顔合わせ食事会を始める前に、簡単な結納品と結納金、指輪とそのお返しの品の交換で済ませる、といったものです。

もっとも今の時代、昔のように「働き手の女性を取られてしまう」という価値観ではなく、特に日本はどちらかというと「大切に育てていただいた娘さんをいただく」という認識の上で結納を交わす、という方が強いのではないでしょうか。

 

 

結納って何をするの?

結納のスタイル

地方・家柄によってによってさまざまで、その中から正式・略式と分かれています。統一ではないので、どちらに合わせるかは新郎・新婦を通じて親御様に確認をしてもらった方が良いでしょう。一般的には新郎側に合わせる方が多いようです。

地方でどう違うのかはここでは「関東式」と「関西式」に大きく分けて簡単にご紹介しておきます。

 

関東式の結納

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画像引用元:結納屋さん.com
http://www.yuinouyasan.com

 

仲人夫妻が両家を往復して結納品を取り交わします。
また、新郎新婦双方は同じ格の結納品をともに取り交わすのが習慣とされます。

結納品は正式には九品で、勝男武士(かつおぶし)と家内喜多留(やなぎだる)除いた七品、さらに子生婦(こんぶ)、寿留女(するめ)を除いた五品で行なう場合もあります。
関西式に比べ、飾りは質素でひとつの大きな横長の白木の祝い台の上に一列に飾ります。

 

関西式の結納

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画像引用元:結納屋さん.com
http://www.yuinouyasan.com

 

結納品は新郎側から新婦側へ納めるだけで、新婦側からは受書(うけしょ)のみを新郎側へ納めます。

関西式は豪華な結納飾りを使い、一品ずつ小さな祝い台へ乗せます。
松・竹・梅・鶴・亀の五品が基本で、それに結美輪(ゆびわ)と高砂(たかざご)を加えた七品、さらに寿留女と子生婦を加えた九品が納められることもあります。

 

正式な結納とは

仲人夫妻が両家それぞれの家へ出向いて結納品を交換します。

まず仲人は新郎家を訪れ、新婦家に納める結納品を預かり、その後、新婦家へ結納品を納めに行き、新婦家ではその受け取りの証として「受書」と結納品を預かり、また新郎家に納めに行きます。さらに新郎家の受書をまた新婦家へ持って行き、これで婚約成立となります。

 

略式の結納とは

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画像引用元:結納屋さん.com
http://www.yuinouyasan.com

 

略式の場合、仲人が両家を行き来して結納品を渡すのではなく、仲人がいる場合は仲人も同席して両家が一同に会して結納品を交換します。顔合わせも併せて出来ますし、最近はお互いの実家が離れていることも多いためこちらの方が一般的です。

略式でも実家で行なう場合は、新郎家が結納品を持って新婦家へ訪れ、新婦家がおもてなしをします。新婦家がおもてなしをする代わりに、新郎家は結納金とは別に「家内喜多留=柳樽(酒料)」「松魚料(まつうおりょう=肴(さかな)料)」を包みます。両方をまとめて「酒肴料(しゅこうりょう)」として包む場合もあります。

元々は新郎家が新婦家を訪れる際に、酒・肴の現物を持参し結納の儀の後の祝膳とした、というならわしが時代とともに現金に変わっていったということです。

 

実家以外で行なうこともある

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では、新婦家実家ではなく、ホテル、レストランなどで行なう場合の飲食代などの支払いはどうすれば良いでしょうか?

いくつかパターンがありますが、新婦家が場所を決めて食事代を負担しておもてなしをするのが一般的です。この場合、新郎家は結納金を包んでいるので新婦家が全額出す、という考え方もありますが、やはり「酒肴料」を包んだ方が丁寧です。

また、最近は結納金を包まずに、指輪と時計などのみを結納の品として取り交わすことも多くあります。
この場合は両家で折半しても良いでしょうし、新郎新婦が出す、ということもあります。

いずれにせよ、新郎新婦からご自身の親御様へお伺いしていただき、事前に下話しをしておきましょう。

 

 

誰にも聞けないお金のこと

結納金っていくら包めばいいの?

結納金にはさまざまな呼び名がありますが総称すると「金包(きんぽう)」といいます。ただし、新郎家から新婦家に贈る場合、婚礼衣裳のお支度代にという意味合いで関東では「御帯料(おんおびりょう)」、関西では「小袖料(こそでりょう)」ともいいます。

金額の目安としては月収の2~3か月分=50~100万円が一般的とされ、100万円、200万円などの切りの良い数字もしくは、50万、70万など奇数の金額、また末広がりの意味で80万円も縁起が良いとされています。

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画像引用元:結納屋さん.com
http://www.yuinouyasan.com

 

結納金のお返しは?

関東では半返しとしてその半分を「御袴料(おんはかま)」として返していました。ただ最近は半返しを省略するようになり、半額相当のスーツや時計を新郎に贈ることが多くなっています。

また、関西では結納金の一割や一割相当の品を後日「返礼」として新婦家が新郎家に持参する、もしくは当日お渡しします。ただし、一部の地域ではまったく返礼をしないという地域もあるそうです。

 

結納品や結納金を包むものはどこで購入する?

ホテルや式場などでは、結納品など一式と会食がセットとなった「結納パック」も用意されています。
そういったものを利用すれば、本来仲人の役割だった当日の儀式の進行も会場スタッフが行なってくれることも多いです。

結納品のみ用意したいという場合は大型百貨店に行くのが一番。結納品はもちろん、服装・場所などなど何かと相談に乗ってくれます。また、最近はもちろんネットでも購入できます。おすすめは「結納屋さん.com 」 です。
品物のことだけではなく、結納に関するさまざまな情報も掲載されています。また、「結納の納め方」という飾り方、進行、口上などが解説されたDVD付きの商品もあるので不安な方はそちらを購入すれば安心です。

いそがしい新郎新婦や費用も抑えたいというおふたりはこういった通販を利用するのもアリですね。

 

 

知っておきたい結納のマナー

結納時の服装

新郎新婦はセミフォーマル以上の服装で。最近は略礼装が多く、男性はダークスーツに白のワイシャツ、フォーマルなネクタイ、女性は振袖かセミフォーマルなワンピースもしくはスーツが一般的です。写真映えも含め、女性はせっかくなので成人式の際に作られた振袖を着用することをオススメします。

また、父親はブラックフォーマルかダークスーツで。母親は訪問着、スーツなどやセミフォーマルなワンピースでも良いでしょう。ただ、装いに差が出ないよう両家で揃えた方がベターです。

 

結納における飲み物のしきたりがあるって知ってた?

婚礼と同じく、結納式の席では桜湯・昆布茶・葛湯を出すのが一般的。お茶は婚礼において以下の意味から本来はNGの飲み物なんです。

・「茶をひく」…遊女がお客様を取れず暇なときに石臼で茶葉を引いていた
・「茶を濁す」…いい加減なその場しのぎでごまかす
・不祝儀では飲み物やお返しに茶葉を用いることから縁起が良くない

ただし、結納式が整った後は煎茶でもOKです。

☆九州地方では逆に茶の木は植え替えがきかないことから「(婚家)に根付く」といして縁起が良いとされ結納品にもお茶を加えます。

 

結納や顔合わせ、誰がどの席に座る?

どの場合でも結納品は上座(床の間の前)に飾ります。

【仲人不在の場合で家主体の場合】

出入口側(下座)に新婦側、両家の下座にそれぞれの本人(母)・母(本人)・父(上座)の順番。

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【仲人不在の場合で本人主体の場合】

出入口側(下座)に新婦側、両家の下座にそれぞれの母・父・本人(上座)の順番。

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【仲人がいる場合】

上記の仲人不在の席次の一番下座に仲人夫妻が座ります。ただし、結納式が済み、食事が始まったら仲人は上座へ移動します。

 

結納の進行

仲人がいる場合は仲人が飾りつけをして、仕切りや受け渡しを行ないますが、仲人がいない場合は新郎父が進行します。その場合、結納品は男性側が飾り、同時交換の結納返しは女性側が飾り付けます。女性側は男性側が到着する前に結納返しを飾り付けておきます。

仲人さんまたは男性側が飾り付けを行っているとき、女性側は席をはずし、飾り付けが終わってから入室します。
仲人がいない場合、会場スタッフが行なうこともありますが、飾り付けや席の外し方、入室のタイミングなどは事前に打ち合わせをしておいた方が当日戸惑うことがなく良いでしょう。

 

結納の式次第

仲人がいる場合は、仲人にお任せする形になりますのであえてこのブログでは紹介しないことにします。ここでは両家のみで行なう場合のみをご紹介します。

仲人不在の場合

①結納品を飾る。男性側の準備が整ったら「準備出来ました」と声掛けする。

②男性側、女性側の順で入室し「よろしくお願いします」と一同挨拶し、そろって着席。

③進行役の男性側の父親(母親でも可)が初めの挨拶
「このたびは○○様と息子○○の結婚をご承諾いただきありがとうございます。本日はお日柄もよくここに結納の儀を執り行わさせていただきます」など。

④新郎母が結納品を新婦側へ納め、席へ戻ったら新郎父よりひと言
「そちらは○○家からの結納の品でございます。いく久しくお納めください」。

⑤新婦側は結納品を受け取り、全員が目録に目を通して確認。
新婦本人より「ありがとうございます、いく久しくお受けいたします」とお礼を述べる。

⑥新婦母が結納品を再度飾り直し、受書を新郎父、もしくは新郎へ渡す。新婦父より「○○家からの受書でございます。いく久しくお納めください」とひと言添える。

⑦新郎側より「ありがとうございます、いく久しくお受けいたします」。

⑧新婦母が結納品を新郎側へ納め、席へ戻ったら新婦父よりひと言
「そちらは○○家からの結納の品でございます。いく久しくお納めください」。

⑨新郎側は結納品を受け取り、全員が目録に目を通して確認。
新郎本人より「ありがとうございます、いく久しくお受けいたします」とお礼を述べる。

⑩新郎母が結納品を再度飾り直しし、受書を新婦父もしくは新婦へ渡す。新郎父より「○○家からの受書でございます。いく久しくお納めください」とひと言添える。

⑪新婦側より「ありがとうございます、いく久しくお受けいたします」。

⑫婚約指輪や時計など有る場合は身に付けて披露する。

⑩新郎父より結びの挨拶
「本日はまことにありがとうございました。略式ではございましたが無事結納を納めることが出来ました。今後ともよろしくお願いいたします」
新婦父は「こちらこそありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」と挨拶をして結納を結ぶ。

※関西では⑧~⑪は不要

 

 

まとめ

「結納」しないと非常識?

ここまで結納についての知識を読んでみて、いかがでしたでしょうか?

今は明治以前の「家と家との結びつき」という婚姻関係から「新郎新婦本人同士の結びつき」というものに婚姻そのものが変化してきた上に、社会的にも男性と女性が対等な関係になってきたため、正直、本人たちにとってみればあまり必要性を感じない儀式かもしれません。

実際に2016年の結婚したカップルの全国データでは
【結納を行なったカップル21.2%】
【結納を行なわず顔合わせのみのカップル74.2%】
【無回答4.6%】
(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ調べ)となっています。

結納を行なったカップルが一番多かったエリアは福島で、40%ものカップルが結納を行なっています。逆に結納を行なっていないカップルが一番多いエリアは北海道の10%でした。

ということは全国的に見れば結納をしなくても決して非常識ではないということですが、ご新婦様が福島ご出身だった場合、ご新郎様側が「顔合わせだけで簡単に…」なんて言ってしまったら、もしかしたら「大事に育てたウチの娘をそんなに簡単にはやれん!!」なんてお父様の逆鱗に触れかねません。

つまりはそのご両家の住むエリアであったり、家柄であったり、親御様の考え方・年代によってもさまざまだということです。

結納を行なう場合、どういう形式にするのかなどは、親御様同士でいきなりお話しをしてうまくいかずに気まずい思いをされる可能性も多いにありますので、ご両家に角が立たないよう、新郎新婦からご自身の親御様の意見を聞いて、うまく調整をするようにしてあげた方が良いですね。

ただ、結納を行なわない場合も最初の方に書いた通り、婚約は法的に縛られるものではなく、何も形がないものなので、両家のお顔合わせの食事会の際に、記念品(婚約指輪と時計など)の取り交わしとお披露目程度はしていただいた方がお互いの親御様も安心されるのではないでしょうか?

顔合わせの食事会は、これからご家族としてのお付き合いが始まる最初の大切なお食事の時間です。おいしい物を食べて不機嫌になる人はいません。初対面で「何を話せば良いのだろう」と緊張しまくっている親御様にとって、おいしい物は会話の糸口ともなるはずです。

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だとしたら格式の高いホテルも素敵ですが、アットホームでおいしいお料理が食べれるレストランがおすすめです。
私共Casitaでも顔合わせのお食事会でご利用いただくことがたくさんあります。

両家それぞれの地元の食材や郷土料理をアレンジしたメニューも出来ますので、ぜひご相談ください。

慣れ親しんだ地元の味を加えることで、親御様の緊張もほぐれるのではないでしょうか?

プライベート感を保ちたいご家族様には個室のご用意もございます。皆様初めてのことが多いかと思いますので、ご不安なことなどございましたら遠慮なくスタッフへご相談ください。全力でサポートさせていただきます!!

Restaurant Casita http://www.casita.jp/